書きたい文章を書いてもライターとしては稼げません #2-110
昨日の放送で文章を書くことに抵抗がある人は、ライターに向いていないかもといいました。
ただ好きなことを書けばいいのかというと、そうではないのです。
ライターというと文章力がないと、とか、文章が上手くないとだめでしょう、なんて思っている人もいるでしょう。
文章力はある方がいいですが、それだけでは不十分。
文章を書くことに少し自信がある人ほど、勘違いしてしまいがちなのが、ライターの仕事です。
自分の好きなことを好きなように書くのがライターではない
私は文章を書くのが好きで、いろいろなプラットフォームに好きなことを書いています。
でも、好きなことを好きなように書くのは、ライターの仕事ではありません。
もちろん、超売れっ子ライターともなれば、好きなことを好きなように書いてお金をもらえる人もいるかもしれませんね。
でも、通常はそうではありません。
ライターは、クライアントに依頼されて、その指示に従って文章を作成するものです。だから、クライアントの希望通りに文章が書けなくては仕事になりません。
残念ながら、好きなことを好きなように書くのでは、ライターとしてはやっていけないのです。
美容師とか、調理師とか、フローリストも同じ
これは特にライターに限ったことではないですよね。
美容師だって、どんなに自分の腕がよくて自信があったとしても、お客さんの希望を無視して自分の好きなようにお客さんの髪の毛をカットすることはできません。
調理師やフローリストなども同じです。
自分の好きではないものだって、調理しなくてはいけないのがプロの調理師。フローリストはどんなに自分の美的センスに自信があっても、お客さんの要望通りにアレンジを作ることができなければ、その評価は下がってしまうでしょう。
ライターだって、自分の好きなことを自分がいいと思ったスタイルで書けばいいというものではないのです。
好きなことを思い切り書きたいなら、それは自分のブログで書くべき。
書きたいものを書く場所と仕事のためのライティングを分ける
書きたいことがあるなら、それは自分の個人ブログ等で書くべきでしょう。そこはあなたの世界ですので、どんな書き方をしようが自由です。
でも、お仕事としてのライティングは別物です。
ライターの仕事はビジネスですので、相手、つまり依頼主を満足させなくてはいけません。そのためには、相手の要望や期待を的確に把握する必要があります。
そんな相手の希望や期待を具体的に把握するために、その要望を引き出すのは、ライターの力量でもあります。
こういっては失礼かもしれませんが、ライティングを他人に依頼しようという人は、
- 文章を書くのが下手である
- 文章を書く時間がまったくとれない
のどちらかです。
文章が下手だから、プロのライターに頼みたいというクライアントは星の数ほどいるわけで、そうなるとそのメッセージや指示もわかりにくく、その意図をきちんとくみ取るためには、こちらからの質問の投げ方が重要です。
それもあわせて、ライターの能力といってもよいと、私は思っています。
クライアントの意図を的確にくみ取る
依頼主が求めていることを、きちんと理解し、それに沿った文章作成ができること。これがよいライターだと思うのです。
そのためには、クライアントに対してどのような言葉を投げかければいいか。
それもライティングの仕事を受けながら、向上させていきたいスキルの一つなのです。